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研究
脳室—脳槽および脳槽ドレナージ併用による脳血管れん縮の予防効果
著者: 園部真1 高橋慎一郎1 大槻泰介1 久保田康子1
所属機関: 1国立水戸病院脳神経外科
ページ範囲:P.1393 - P.1397
文献購入ページに移動急性期破裂脳動脈瘤の治療には,その後に発現してくる脳血管れん縮を如何にして克服するかということが未解決の問題である.その際の血管れん縮惹起物質については種々報告されているが,われわれは血管周囲のoxyHbが最も有力物質と考え,既に報告してきた16).一方Roost(1972)らは10),くも膜下腔に血液を注入すると髄液中のhem oxygenaseが数倍に増加すると報告しているが,われわれも臨床的に,くも膜下出血後髄液中hem oxygenaseの増加を確認している.そこで今回は,急性期破裂脳動脈瘤手術後の脳血管れん縮を予防するために,くも膜下膣oxyHbの分解を促進すべく,脳室からの髄液をくも膜下腔に流し,そこで産生されるhem oxygenaseによってoxyHbの分解を期待して脳室—脳槽ドレナージを試みたので,その効果について報告する.
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