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研究
脳腫瘍ラットの拡大脳血管撮影
著者: 宇都宮隆一1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.1399 - P.1406
文献購入ページに移動I.はじめに
ラットは実験動物として最も広い分野にわたって使用されている.しかしながら,ラットのin vivoにおける脳血管の描出の試みは,その脳の大きさや血管の太さのために制限され,それゆえvital dyeやバリウムなどによるpremortemやpostmortemの実験が中心となっている7).今回,微小焦点を有するX線管球による拡大撮影で正常ラットおよび脳腫瘍ラットの脳血管の描出を試みるとともに,実験後もラットをひき続き生存させた.また,頭蓋内血管造影に必要な造影剤量および腫瘍検出の限界を検索した.
ラットは実験動物として最も広い分野にわたって使用されている.しかしながら,ラットのin vivoにおける脳血管の描出の試みは,その脳の大きさや血管の太さのために制限され,それゆえvital dyeやバリウムなどによるpremortemやpostmortemの実験が中心となっている7).今回,微小焦点を有するX線管球による拡大撮影で正常ラットおよび脳腫瘍ラットの脳血管の描出を試みるとともに,実験後もラットをひき続き生存させた.また,頭蓋内血管造影に必要な造影剤量および腫瘍検出の限界を検索した.
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