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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科9巻12号

1981年11月発行

文献概要

症例

頭蓋内(硬膜外)腫瘤を形成したPlasmacytomaの1症例

著者: 難波真平1 石光宏1 西本健1 本田千穂1 仲宗根進2

所属機関: 1国立岩国病院脳神経外科 2岡山大学脳神経外科

ページ範囲:P.1439 - P.1445

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I.はじめに
 形質細胞腫(plasmacytoma,以下PLと略)は,通常多発性の骨髄内増殖すなわち多発性骨髄腫(multiple myeloma,以下MMと略)という形をとるが,ときには髄外(軟部組織)で増殖(extramedullary plasmacytoma)することがある1,3,20).この場合,髄外増殖の部位としては,そのほとんど(約90%)が鼻咽腔,上気道であり,耳鼻科領域での報告は比較的多い.一方,頭蓋骨はMMの好発部の1つであるが,PLが主に頭蓋内に発育伸展し,あるいは頭蓋内に原発(髄外増殖)し,脳腫瘍症状を呈してくることは稀である1,3,5,10,12,20,21).われわれは最近かかる症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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