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遠く離れて思うこと
著者: 千ケ崎裕夫1
所属機関: 1防衛医科大学校脳神経外科
ページ範囲:P.1451 - P.1452
文献購入ページに移動彼はその頃,卒後数年で一般外科の試験もパスし,いよいよ脳神経外科医としての一歩を歩み始めたばかりであり,私も初めて外国にでて言葉の不自由もあり,習慣の違いもあり,四苦八苦していた頃のことで,お互いに励ましあったり助けあったり,あるいは将来を論じあったりして,所謂同じ窯の飯を食ったという同僚意識が今でもわれわれの友情を強く結びつけている.もちろん,彼も今は立派な一人前の脳神経外科医として成長して,イギリス南西部の大都市Bristolの脳外科クリニークのconsultant(部長)として,イギリスの脳外科の中の若手のホープと期待されている1人である.その他の当時の同僚の消息をきいてみると,それぞれLiverpool,Birmingham,Manchester,Londonなど,大都市の有数の脳外科のクリニークでconsultantとして元気に活躍しているとのこと.
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