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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科9巻13号

1981年12月発行

文献概要

研究

脳組織比重測定法の基本的問題と改良

著者: 茂野卓1 茂野淑1

所属機関: 1ベルリン自由大学シュテークリッツ病院脳神経外科 2ベルリン自由大学シュテーケリッツ病院神経病理研究所

ページ範囲:P.1477 - P.1484

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I.緒言
 近年,脳浮腫の定量評価法として,その方法の簡便さおよび微量組織を用いた測定が可能のことから,脳組織比重測定法(以下,比重法と略す)が隆盛となってきた1,2,4,5,7-12).しかし,脳組織比重(以下,比重と略す)は,単に脳組織水分含有量のみならず,血液成分あるいは脂質成分などによっても変化を受けるものである.すなわち,比重変化をそのまま水分含有量変化としてとらえるわけにはいかない.周知のように,血液比重は脳組織比重より大きい.したがって脳血液量の変化は,脳組織比重に少なからぬ影響を及ぼすと考えられる.この間題を中心に,当教室で新たに開発された高精度自動化比重勾配溶液作製法を用いて,比重測定法の諸問題および改良法を検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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