文献詳細
文献概要
症例
Pleomorphic xanthoastrocytoma(Kepes)の1例
著者: 酒井英光1 川野信之1 岡田耕造1 田辺貴丸1 矢田賢三1 柳下三郎2
所属機関: 1北里大学脳神経外科 2北里大学病院理
ページ範囲:P.1519 - P.1524
文献購入ページに移動脳腫瘍の予後が,一般にその組織学的悪性度と相関することは周知の事実である.ところが1979年Kepesらは若年者に好発するgliomaのうち病理組織学的に腫瘍細胞のpleomorphismが著明で,一見悪性像を呈するが,良性のbiological behaviorを示す腫瘍があることに注目し,新しい腫瘍概念pleomorphic xanthoastrocytomaとして報告した4).本腫瘍の臨床および病理学上の意義は極めて大きいと思われるのにもかかわらず,いまだ本邦において報告されていない,最近われわれは,Kepesらと同様の症例を経験したので報告する.
掲載誌情報