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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科9巻2号

1981年02月発行

文献概要

研究

Encephaloceleの予後

著者: 土田正1 岡田耕坪1 植木幸明1

所属機関: 1新潟大学脳研究所脳神経外科

ページ範囲:P.143 - P.150

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I.はじめに
 encephaloceleの予後は,myelomenigoceleのそれに比して一般に悪くないとされる5,9).予後を左右する因子としては,腫瘤の中に脳組織が含まれているかどうか,その他の合併奇形の有無,水頭症の合併,encephaloceleの発生部位とその大きさ等があげられる4,6).これの多数例について長期にわたって追跡した成績の報告はMealey6)による64例の報告をみるのみであり,本邦におけるこのような報告はいまだみられない.
 1940年から1979年までの40年間に新潟大学脳研究所脳神経外科にて経験したencephaloceleは39例ある.2例を除いて追跡可能であり,37例の長期予後が判明している.死亡例についてはその原因,生存例ではその内容,更に知能程度等について調査し,上記の予後を左右すると思われる因子との関連について言及したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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