文献詳細
文献概要
研究
CTによる脳内血腫量の測定
著者: 多田明1 久田欣一1 鈴木尚2 角家暁2
所属機関: 1金沢大学医学部核医学教室 2金沢医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.251 - P.256
文献購入ページに移動Computed Tomography (以下CT)の出現は,神経放射線診断に大きな変化をもたらし,高血圧性脳出血にあたっては血腫の存在は100%診断でき,同時にその局在,脳室穿破,水頭症の有無も正確に診断することができる.
血腫とその進展範囲の正確な診断と経時的な観察によって,新しい知見が多く報告されている.
われわれは,高血圧性脳出血における脳内血腫体積と,意識レベル,予後との相関について検討しているが4),今回は特にその基本となる血腫量測定法と,プリントアウトデータとCRT上の視覚計測との比較,partial volume effectの補正,血腫長軸と体積の相関,体積測定の簡易法について検討したので報告する.
掲載誌情報