文献詳細
文献概要
症例
外傷性椎骨動脈硬膜枝偽動脈瘤の1例
著者: 熊谷頼佳12 山川健太13 辻田喜比古13 杉山弘行1 名和田宏1
所属機関: 1都立荏原病院脳神経外科 2自衛隊中央病院脳神経外科 3東京大学医学部脳神経外科
ページ範囲:P.325 - P.329
文献購入ページに移動外傷性脳動脈瘤は稀とされながらも,近年その報告が増加している.本疾患は,1928年Birley2)によって初めて報告され,前大脳動脈末梢の偽動脈瘤が1949年Krauland7)により,中硬膜動静脈瘻が1951年Fincher6)により,中硬膜動脈偽動脈瘤が1954年Lindgren9)により,それぞれ初めて記載されている.しかし椎骨動脈系の外傷性脳動脈瘤の報告は今日でも稀であり,文献上2例を数えるにすぎない.われわれは椎骨動脈硬膜枝に生じた外傷性偽動脈瘤の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
掲載誌情報