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症例
外傷性後頭蓋窩硬膜外血腫—特にCT scanの有用性について
著者: 池田幸穂1 中沢省三1 山川和臣1 小林士郎1 辻之英1 西邑信男2
所属機関: 1日本医科大学脳神経外科 2日本医科大学救命救急センター
ページ範囲:P.401 - P.406
文献購入ページに移動外傷性後頭蓋窩血腫は,テント上血腫に比し頻度が少なく,CT scan出現以前はその診断が極めて困難であり,かつ急激な転帰をとりやすいため適切な治療時期を逸することが多かった.最近われわれはCT scanにより診断を下し,手術を施行し,良好な経過をみた外傷性後頭蓋窩硬膜外血腫5例を経験した.本疾患の診断におけるCT scanの有用性は今さら強調するまでもないが,それらに関する報告は意外に少ない.今回われわれは自験例を中心に本邦文献例を加え,CT scan上の特徴と予後について若干の検討を行ったので報告する.
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