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症例
脳腫瘍摘出術後に発生し,自然治癒した外傷性脳動脈瘤
著者: 宮崎紳一郎1 大森英俊1 宗像克治1 福嶋廣己1 鎌田健一1
所属機関: 1日立総合病院脳神経外科
ページ範囲:P.531 - P.537
文献購入ページに移動頭部外傷に続発する外傷性脳動脈瘤の報告が多数なされてきたが.近年,脳動脈瘤,脳腫瘍等,頭蓋内直達手術の機会が急増し,手術手技による動脈損傷に続発する外傷性脳動脈瘤の存在も無視できぬものとなっている25).特に,術後検査としてCT scanが脳血管写にとって代ることが多くなったため,その診断が遅れることもありうると思われる.
今回,著者らは,脳腫瘍摘出術後,慢性期に紡錘状脳動脈瘤を脳血管写上認めた1例を経験した.経過を追跡したところ,発見8カ月後に動脈瘤は自然消失した.
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