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症例
Atlanto-axial, atlanto-occipital dislocation, developmental cervical canal stenosis等を伴ったEhlers-Danlos症候群
著者: 長島親男1 辻令三1 窪田幌1 田島公子2
所属機関: 1埼玉医科大学脳神経外科 2埼玉医科大学皮膚科
ページ範囲:P.601 - P.608
文献購入ページに移動Ehlers-Danlos症候群(以下EDSと略)は,関節の過可動性,皮膚の過伸展性,皮膚の脆弱性をTriasとし18),結合組織,特にコラーゲン成熟機構に障害のある15) heritable disorders of connective tissue7,13)の1つである,酵素生化学的2,11,16,23),臨床・遺伝学的見地から2-4,8-10,12,13,19-24),現在,7型に分類されている13,23),箸者らは第3型に属し,かつ環椎後頭変位,環軸変位,頸椎管狭窄症,四肢不全麻輝を伴った症例を経験し,手術を行い,1年3カ月の追跡調査で良好な結果を得た.EDSは本邦で100例余り28-48),欧米では300余例の報告があるが1-6,8-13,15-16-18-25),このような合併例の報告は,本例が最初と思われる.
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