icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科9巻5号

1981年04月発行

文献概要

症例

Atlanto-axial, atlanto-occipital dislocation, developmental cervical canal stenosis等を伴ったEhlers-Danlos症候群

著者: 長島親男1 辻令三1 窪田幌1 田島公子2

所属機関: 1埼玉医科大学脳神経外科 2埼玉医科大学皮膚科

ページ範囲:P.601 - P.608

文献購入ページに移動
I.はじめに
 Ehlers-Danlos症候群(以下EDSと略)は,関節の過可動性,皮膚の過伸展性,皮膚の脆弱性をTriasとし18),結合組織,特にコラーゲン成熟機構に障害のある15) heritable disorders of connective tissue7,13)の1つである,酵素生化学的2,11,16,23),臨床・遺伝学的見地から2-4,8-10,12,13,19-24),現在,7型に分類されている13,23),箸者らは第3型に属し,かつ環椎後頭変位,環軸変位,頸椎管狭窄症,四肢不全麻輝を伴った症例を経験し,手術を行い,1年3カ月の追跡調査で良好な結果を得た.EDSは本邦で100例余り28-48),欧米では300余例の報告があるが1-6,8-13,15-16-18-25),このような合併例の報告は,本例が最初と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?