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文献概要
症例
Diencephalic syndromeを呈した2例
著者: 元持雅男1 牧田泰正1 鍋島祥男1 板垣徹山1 鄭台頊1 欅篤1 吉政康直2 浜川哲2 青山育弘3
所属機関: 1天理よろづ相談所病院脳神経外科 2天理よろづ相談所病院内分泌内科 3京都大学脳神経外科
ページ範囲:P.617 - P.624
文献購入ページに移動1951年Russellが初のdiencephalic syndromcを報告したが,その後約85例の報告がある.diencephalic syndromeとは,るいそうと血中成長ホルモン(以下HGHと略)の異常高埴を示し,主に視床下部を占める脳腫瘍によりひきおこされ,通常乳児期,幼児期早期に発症するものである。われわれは2例のdiencephalic syndmmeを経験し,症例1は術後経過観察中に思春期早発症を合併した視床下部のpilocytic astrocytomaであった.症例2は松果体部ならびに視交叉部のgerminomaであった.内分泌学的検索を加え,この2例の症例報告を行いたい.
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