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症例
脳血管撮影により脳室内へ造影剤漏出のみられた原発性脳室内出血の1例
著者: 竹山英二1 喜多村孝一2
所属機関: 1戸田中央総合病院脳神経外科 2東京女子医科大学神経センター脳神経外科
ページ範囲:P.627 - P.630
文献購入ページに移動脳室内出血は,Butler1)によると原発性脳室内出血と二次性脳室内出血とに分けられている.原発性のそれは,脈絡叢および脳室表面そして表面から1.5cm以内の脳実質内から出血するものとされているが,二次性のそれと比較すると稀である.われわれは最近原発性脳室内出血の症例で,脳血管撮影により造影剤漏出像のみられた症例を経験した.脳室内の造影剤漏出像は,原因の明らかな脳動脈瘤3,5),頭部外傷8)の症例,すなわち二次性の脳室内出血症例には報告があるが,原発性脳室内出血の症例に関しては,われわれが渉猟した範囲ではない.稀有な症例と思われるので報告する.
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