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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科9巻5号

1981年04月発行

文献概要

症例

脳血管撮影により脳室内へ造影剤漏出のみられた原発性脳室内出血の1例

著者: 竹山英二1 喜多村孝一2

所属機関: 1戸田中央総合病院脳神経外科 2東京女子医科大学神経センター脳神経外科

ページ範囲:P.627 - P.630

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I.はじめに
 脳室内出血は,Butler1)によると原発性脳室内出血と二次性脳室内出血とに分けられている.原発性のそれは,脈絡叢および脳室表面そして表面から1.5cm以内の脳実質内から出血するものとされているが,二次性のそれと比較すると稀である.われわれは最近原発性脳室内出血の症例で,脳血管撮影により造影剤漏出像のみられた症例を経験した.脳室内の造影剤漏出像は,原因の明らかな脳動脈瘤3,5),頭部外傷8)の症例,すなわち二次性の脳室内出血症例には報告があるが,原発性脳室内出血の症例に関しては,われわれが渉猟した範囲ではない.稀有な症例と思われるので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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