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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科9巻6号

1981年05月発行

文献概要

海外だより

MalisとDrakeの手術を見て

著者: 西本詮1

所属機関: 1岡山大学脳神経外科

ページ範囲:P.682 - P.684

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 ニューヨークMt.Sinai病院のMalis(Leonard I.)はparasellartumorとacoustic neurinomaの手術で有名ですが,このたびtuberculum sellae meningiomaの手術を見る機会を得ました.手術場は広く,macroの手術もmicroの手術もそれぞれ2台ずつのテレビで見えるようになっているほか,neuroradiology(NR)直結のテレビもあり,手術の様子はNRにそのまま放映されるし,NRのフィルムの所見も手術室のテレビで見ながら討論できるようになっています.MalisとHuang(Yun P.)がお互いに別棟でテレビを見ながら説明し討論する光景はまことに連絡がよく感心させられ主した.また手術台の横にはMalis創案の圧コントロール吸引瓶,bipolarを使用してもテレビの映像が乱れない仕組みの電力盤等を組み合せた移動可能の箱があり(Fig.1),ここから手術用の吸引を行うのみならず,術者や助手のマスクの下にも両側からパイプを入れて吸引し,涼しく快適に眼鏡も曇らずに手術ができるようになりています.ファイバースコープのヘッドランプをつけ,眼鏡には拡大鏡をつけ,両頬には両側から吸引管が入り,まことに物々しく宇宙飛行士を見るような感じです.
 手術は朝9時頃から始まりますが,まずレジデントが開頭します.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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