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総説
抗生物質—髄膜炎を中心に
著者: 小林裕1 春田恒和1
所属機関: 1神戸市立中央市民病院小児科
ページ範囲:P.771 - P.783
文献購入ページに移動I.はじめに
化膿性髄膜炎は現在でも難治である.その理由として,電撃型の存在,診断が難しく治療開始が遅れやすいこと,耐性菌の出現等とともに,中枢神経系が抗生剤の非常に移行し難い臓器であることがあげられる.
第三世代の抗生剤は恐らく革命的ともいえるほど事態を改善し,教科書の本症化学療法に関する記述は近い将来大幅に書き変えられると思われるが,基礎的な面では不明の点が極めて多く,残された問題も少なくない.
化膿性髄膜炎は現在でも難治である.その理由として,電撃型の存在,診断が難しく治療開始が遅れやすいこと,耐性菌の出現等とともに,中枢神経系が抗生剤の非常に移行し難い臓器であることがあげられる.
第三世代の抗生剤は恐らく革命的ともいえるほど事態を改善し,教科書の本症化学療法に関する記述は近い将来大幅に書き変えられると思われるが,基礎的な面では不明の点が極めて多く,残された問題も少なくない.
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