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研究
実験脳腫瘍におけるAdriamycin局所注入療法の病理学的研究
著者: 志村俊郎1 中沢省三1 伊藤保博1 小林士郎1 佐藤茂2 相原薫2
所属機関: 1日本医科大学脳神経外科 2日本医科大学中央電顕室
ページ範囲:P.799 - P.806
文献購入ページに移動悪性脳腫瘍の化学療法は,近年ニトロソウレア系の新しい抗癌剤の開発および腫瘍細胞の生長解析3)を取り入れた抗癌剤の投与治療計画7,17)等により,著しい進歩をとげてきている.
しかしながら,抗癌剤の投与方法に関しては,脳に特有な血液脳関門が存在することから,投与抗癌剤の腫瘍組織への透過性の程度や各臓器への副作用の問題等があり,いまだ確立されていない現状である.また抗癌剤の脳腫瘍内への取り込みについての実験的研究12,19,30)は意外と少なく,とりわけautoradiographyによる標識抗癌剤の腫瘍組織内分布を検討した報告22,23,25-27)は極めて少ない.
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