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症例
早期手術にて救命しえた生後1日目の急性硬膜下血腫の1例
著者: 堀江幸男1 甲州啓二1 平島豊1 遠藤俊郎1 高久晃1
所属機関: 1富山医科薬科大学脳神経外科
ページ範囲:P.941 - P.944
文献購入ページに移動新生児硬膜下血腫の中で,その原因が出産時の小脳テント裂傷による例は,剖検上比較的頻度が高いとされている4,20).しかしながら,本疾患が術前に正確に診断され,早期に手術を受け,しかも脳神経脱落症状を残さずに救命された例の報告は少ない.われわれは今回,生後24時間以内の緊急手術にて,ほぼ後遺症なく治癒せしめた.小脳テント裂傷に原因する急性硬膜下血腫の1例を経験したので,その症例を報告するとともに,あわせてCT scanの特徴ならびに治療上の問題点につき若干の考察を加えた.
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