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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科9巻8号

1981年07月発行

文献概要

症例

早期手術にて救命しえた生後1日目の急性硬膜下血腫の1例

著者: 堀江幸男1 甲州啓二1 平島豊1 遠藤俊郎1 高久晃1

所属機関: 1富山医科薬科大学脳神経外科

ページ範囲:P.941 - P.944

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I.はじめに
 新生児硬膜下血腫の中で,その原因が出産時の小脳テント裂傷による例は,剖検上比較的頻度が高いとされている4,20).しかしながら,本疾患が術前に正確に診断され,早期に手術を受け,しかも脳神経脱落症状を残さずに救命された例の報告は少ない.われわれは今回,生後24時間以内の緊急手術にて,ほぼ後遺症なく治癒せしめた.小脳テント裂傷に原因する急性硬膜下血腫の1例を経験したので,その症例を報告するとともに,あわせてCT scanの特徴ならびに治療上の問題点につき若干の考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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