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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科9巻8号

1981年07月発行

文献概要

症例

舌下神経鞘腫の1例

著者: 藤原正昭1 尾藤昭二1 長谷川洋1 中田宗朝1

所属機関: 1大阪厚生年金病院脳神経外科

ページ範囲:P.953 - P.958

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I.はじめに
 神経鞘腫は末梢神経,脊髄神経後根そして脳神経では聴神経が好発部位である.三叉神経,舌咽神経,迷走神経にも比較的稀に発生するが,舌下神経鞘腫は極めて稀である17).著者の検索した範囲ではわずか16例にすぎない1,6,9,12-15,18,20,22,23).また本腫瘍は舌下神経管がある大後頭孔縁に位置し,その解剖学的特性により複雑な神経症状,いわゆるforamen magnum syndromeを呈し,脱髄疾患,頸椎症等に誤診されることも決して稀ではない9,16).著者らはforamen magnum tumorとしての多彩な臨床像を示した舌下神経鞘腫を全摘出した症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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