文献詳細
文献概要
症例
上矢状洞血栓症の1例—特にComputed tomography像を中心としての検討
著者: 久保田千晴1 河村悌夫1 山内康雄1 栗本匡久1 守田和彦1 松村浩1
所属機関: 1関西医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.961 - P.966
文献購入ページに移動近年,computed tomography (以下CTと略す)の普及により,脳神経外科領域において,種々の疾患がより正確,迅速に診断されるようになった.同時に,急速な臨床経過をたどる疾患の病態推移を的確に把握し,その時の状況に応じた治療方針を選択決定できるようになったことも周知の事実である.
脳静脈洞血栓症は,比較的急速な臨床経過をたどり,二次的にさまざまな修飾増悪要因が加わるために,しばしば病像が複雑化する.したがって,本疾患が疑われる場合には,機に臨み敏速に対応するためには,CTによる経時的追跡が必要と考えられる.
掲載誌情報