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文献概要
症例
脊髄髄内転移腫瘍の1例
著者: 西尾俊嗣1 福井仁士1 佐藤雄二2 荒木邦治3
所属機関: 1九州大学脳研外科 2九州大学神経病理 3九州大学神経内科
ページ範囲:P.969 - P.973
文献購入ページに移動中枢神経系への転移腫瘍のうち,脊髄髄内への転移は稀であり1,12,15,16),臨床的には転移性脊髄病変による症状が他臓器症状に先行し,臨床診断が困難な場合がある7,17,19).われわれは,上肢痛,四肢脱力等の脊髄症状にて発症し,臨床経過中確定診断が困難で,発症より6カ月後の剖検により脊髄髄内および他臓器への広範な転移を認めた肺癌の1症例を経験した.症例を報告し,脊髄髄内転移腫瘍の診断上の問題点につき考察を述べる.
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