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文献詳細

雑誌文献

検査と技術1巻2号

1973年05月発行

文献概要

最近の検査技術

血液ガス分析

著者: 井川幸雄1

所属機関: 1慈恵医大・中検部

ページ範囲:P.33 - P.36

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 血液ガスの定量法についての最近の進歩は,従来のVan Slyke,Natelsonなどの検圧法に並んで,新たに電極法が登場してきたことで,よい変換器(transducer;1つの物理量をそれと1対1の対応のある異なった物理量に変える装置)が開発されて,CO2,O2,Hイオンなどの化学量(濃度)が電気的量(電圧,電流)に変換され測定されるようになったことによる.電極法の長所としては手技の容易なこと,迅速に結果の出ることがあげられ,結果を急ぐ臨床側の要望にこたえることができ,その普及もめざましいものがある.
 しかし一方,鋭敏な測定法につきものの結果の不安定さも完全には解決されず,たとえば小さな振動や,試料注入の速度などで結果が左右されるので,手技の手順は簡単であるが,正確な結果を得るためには細心の注意と器械に対する知識が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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