文献詳細
文献概要
マクロとミクロ
心臓
著者: 佐々木憲一1
所属機関: 1中央鉄道病院
ページ範囲:P.6 - P.7
文献購入ページに移動 心臓は大きさが手挙大(長さ12-15cm,幅9-11cm,厚さ15-18cm),重量約280gの円錐形をなしており,前縦隔に位置し,心嚢に包まれている.心底と心尖に区別され,心尖は左第5肋間腔・左乳線上にあって外からその鼓動を触れることができる.
4室に分かれ右心房は上大静脈,下大静脈より還流してきた血液を受けて右心室へ送り込み,肺動派を介して小循環(肺循環)へ流し,左心房は左右肺静脈より酸素に富む血液を受けて左心室へ送り,大動脈を介して全身(大循環‐体循環)へと送り出す.この4室の形はそれぞれ異なっているが,その容積はほとんど等しい.右の房室間に三尖弁が,左の房室間に二尖弁(僧帽弁)があり,肺動脈弁,大動脈弁とともに血液の逆流を防いでいる.このように心臓は血液循環の中心で,ポンプの役割を果たしている.
4室に分かれ右心房は上大静脈,下大静脈より還流してきた血液を受けて右心室へ送り込み,肺動派を介して小循環(肺循環)へ流し,左心房は左右肺静脈より酸素に富む血液を受けて左心室へ送り,大動脈を介して全身(大循環‐体循環)へと送り出す.この4室の形はそれぞれ異なっているが,その容積はほとんど等しい.右の房室間に三尖弁が,左の房室間に二尖弁(僧帽弁)があり,肺動脈弁,大動脈弁とともに血液の逆流を防いでいる.このように心臓は血液循環の中心で,ポンプの役割を果たしている.
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