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文献詳細

雑誌文献

検査と技術1巻4号

1973年07月発行

文献概要

病人と病気と病院

リハビリテーションと検査

著者: 土肥豊1

所属機関: 1神奈川県老人福祉事業団七沢理学診療病院

ページ範囲:P.12 - P.15

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 今からおよそ20年も前の話,といっても考えようによってはたった20年とも言えるわけですが,私が初めて大学を出て医局にはいったころには,まだ中央検査室といった名前すらなく,病室や外来の片すみを改造したようなおよそそまつな検査室で,受持ち医がみんなそれぞれ自分の患者の検査物を夜遅くまでかかって自分たちで検査していたものでした.それから4-5年たって中央検査室という耳新しいことばが聞かれはじめ,しだいにまとまった形をとるようになり,検査業務の中央化がようやく軌道にのり出したのは,今からほんの14-5年前くらいからと言ってもいいでしょう.
 それから以後の診断・検査技術の進歩のめざましさは目を見張るばかりであり,その進歩につれて各分野はよりいっそう専門高度化し,さらに最近ではコンピューター技術の導入によって,多種類の検査データを同時に解析し,高次の段階で集約することによって複雑多岐にわたる病態生理の解明に役だてようとする段階にまで発展を遂げ,現代ではどの病院に行ってみても臨床検査部が独立した1つの部門として大きなウエートを占めていることは皆さん方もご承知のとおりです.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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