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臨床検査技師のための 物理学
臨床検査と物理
著者: 三上智久1
所属機関: 1北大応用電気研究所
ページ範囲:P.20 - P.23
文献購入ページに移動 物理学というといかにもいかめしく,特殊な人種のみが扱っている高度な学問という印象を受けるのが普通である.確かに新しい理論を立てたり,巨大な装置を駆使してそれを証明していくことも物理学であるが,ひるがえってごく身近に起こる現象をながめると,実は基礎的な物理学を知って初めて説明できるものが多い.また臨床検査機器によって患者から生体情報を得ようとする場合でも,検査技師が物理学的に現象を捕える訓練をしているかいないかによって,同じように得られたデータでも信頼性の点で非常なへだたりが出てくるものである.ここでは日常の臨床検査機器で物理学が栗たす役割りについて例を上げながら説明し,使用にあたって注意しなければならない問題を考えていくことにする.
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