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マスターしよう基本操作
試薬の作り方
著者: 桑克彦1 北村元仕1
所属機関: 1虎の門病院臨床化学検査部
ページ範囲:P.41 - P.45
文献購入ページに移動 試薬の調製は,臨床化学分析の出発点である.近ごろは試薬類が組み合わされた"キット"が多数市販されるようになって,試薬調製が軽視される傾向もあるが,この基礎がなければ分析技術の発展や問題の解決はあり得ない.
試薬調製に必要な条件は,(1)品質,(2)精度,および(3)量が,その分析の目的にかなっていることである.品質は,材料とする試薬ならびに溶媒(主としてH2O)の純度,不純物の含量によって決まり,精度は,溶質の重さと定容びん(メスフラスコなど)の使い方で決まり,量は,毎日の必要量と安定性(保存可能期間)によって決まる.すなわち,材料の試薬の等級はどうか,水は脱イオン水でいいか,何mgまで正確に量る必要があるか,測容器には何を使うか,一度に何mlだけ作ればよいかについて,必要かつむだのない条件を見定めなければならない.今回のグラフでは,標準液と反応試薬を例にとって,溶液調製の基本操作を解説しよう.
試薬調製に必要な条件は,(1)品質,(2)精度,および(3)量が,その分析の目的にかなっていることである.品質は,材料とする試薬ならびに溶媒(主としてH2O)の純度,不純物の含量によって決まり,精度は,溶質の重さと定容びん(メスフラスコなど)の使い方で決まり,量は,毎日の必要量と安定性(保存可能期間)によって決まる.すなわち,材料の試薬の等級はどうか,水は脱イオン水でいいか,何mgまで正確に量る必要があるか,測容器には何を使うか,一度に何mlだけ作ればよいかについて,必要かつむだのない条件を見定めなければならない.今回のグラフでは,標準液と反応試薬を例にとって,溶液調製の基本操作を解説しよう.
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