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技術講座 病理
ヘマトキシリン・エオジン染色
著者: 鬼頭花枝1
所属機関: 1愛知県がんセンター研究所病理
ページ範囲:P.66 - P.67
文献購入ページに移動染色するにあたって,各組織の染色性を知るため染色程度を吟味する.すなわちヘマトキシリンを多くとる細胞核の多いもの(リンパ節,扁桃腺,膵臓,胸腺,腫瘍),ヘマトキシリンとエオジン等量のもの(小脳,食道,胃腸,脾臓),エオジンを多くとるもの(大脳,甲状腺,肺,心,肝,腎,乳腺,前立腺,子宮,骨)などがある.これらの特徴に留意して,染色は時間よりも染めぐあいをみて進める.このように組織切片は組織の種類,染色性により,あるいは大きな手術材料と小さな試験的材料により,別々の染色かごに入れて操作すると分別過程がやりやすくなる.
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