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病気のはなし
脈管の病気
著者: 三島好雄1
所属機関: 1東大第1外科
ページ範囲:P.16 - P.19
文献購入ページに移動 われわれの身体は血液から酸素や栄養分をとって生活していますが,動脈や静脈の内腔に拡張,狭窄,閉塞などが起こると,その末梢の組織に血液が行かなくなったり(阻血),血液がよどんだりする(うっ血)ので,その部分の組織は働きが悪くなったり,壊死を起こしたりします.これら血管の病変は,体内の部位によってそれぞれ異なった特有の症状を示し,食事や日常の生活態度の相違によって,欧米,アジア,アフリカなど地域的,民族的にも血管病発生の様相が異なっています.また同じ地域,民族でも,時代の変遷につれて病像が変化しています.
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