文献詳細
文献概要
技術講座 血清
希釈と分注
著者: 竹内直子1
所属機関: 1慈恵医大病院輸血部
ページ範囲:P.62 - P.63
文献購入ページに移動 血清学的検査においては,検査結果を終価(力価)":1250"というように表わし,何倍希釈という表現を用いることが多くある.この何倍希釈というのは,原液(たとえば患者の血清)が何倍に希釈されたところまで陽性ないしは陰性の反応を示したかを意味するものである.
n倍希釈といえば"液の全容量が原液(希釈される液)の容量のn倍になっているもの",または,"その液の中に原液が1/n容はいっているもの".5倍希釈を例にとれば,"全容量の1/5容だけ原液がはいっている","原液1容と希釈用液4容を加えて5容となっている液"ということである.検査結果に"1:100"と書かれていれば,これは原液が100倍に希釈されていると解釈することになる.実際検査では,たくさんの希釈列を作り反応を示す限界を調べ終価を決定する.このときの要領,注意など書いていきたいと思う.
n倍希釈といえば"液の全容量が原液(希釈される液)の容量のn倍になっているもの",または,"その液の中に原液が1/n容はいっているもの".5倍希釈を例にとれば,"全容量の1/5容だけ原液がはいっている","原液1容と希釈用液4容を加えて5容となっている液"ということである.検査結果に"1:100"と書かれていれば,これは原液が100倍に希釈されていると解釈することになる.実際検査では,たくさんの希釈列を作り反応を示す限界を調べ終価を決定する.このときの要領,注意など書いていきたいと思う.
掲載誌情報