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文献詳細

雑誌文献

検査と技術1巻5号

1973年08月発行

文献概要

技術講座 細菌

培地の作り方,使い方・1

著者: 小栗豊子1

所属機関: 1順大病院中検

ページ範囲:P.64 - P.65

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1.培地の種類
 微生物は生命を維持し増殖するために一定の栄養源を必要とする.これには炭素源,窒素源,無機物,細菌ビタミン(発育素)などがあり,これらの成分を適当に含み微生物の増殖に適するように調整されたものが培地である.培地には赤痢菌やブドウ球菌などの一般細菌の増殖に用いるもの,カビなどの真菌に用いるもの,結核菌などの抗酸菌に用いるもの,赤痢アメーバ,トリコモナスなどの原虫に用いるものなど多くの種類があり,それぞれ目的とする微生物により培地の成分もいくぶん異なっている.
 培地はその性状により液体培地,カンテン,血清,卵などを加えて固型化させた固型培地,さらにその中間の半流動培地(カンテンの濃度を低くしたもの)と分けられる.固型培地は平板培地または斜面培地として使用されるし,液体培地は綿栓試験管に分注して増菌に,また半流動培地は細菌の鞭毛運動を調べる時に用いるなど,それぞれの目的により培地の量,型が決められる(図1-4).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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