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文献概要
病人と病気と病院
手術部
著者: 村山良介1
所属機関: 1京大・中央手術部
ページ範囲:P.12 - P.15
文献購入ページに移動このころ,それまでの科と趣を異にした科が生まれた.それは麻酔科である.麻酔科は全部の科の麻酔を受け持たねばならない.ちょうどそのころ私は麻酔医になった.そして,出前持ちのように麻酔器を持って何百メートルも離れた科の手術室に出かけていった.各科の独立のしすぎは縦糸だけしかない布であることに気づき,より完全にするために横糸として検査部,放射線部,手術部が生まれてきた.こうして私の出前の仕事が終わったのは昭和33年のことであった.
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