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文献概要
医学の進歩をになった人々
パウル・エールリッヒ・1
著者: 中溝保三1
所属機関: 1都立荏原病院
ページ範囲:P.49 - P.51
文献購入ページに移動ドイツの西南部オーデル河上流のシレジア地方のかたいなか,ストレーレン町の中学校での卒業試験で作文のテストが行なわれた,今から110年以上も前の1860年代のことである.作文の題は,"生活と夢"であった.ある生徒がこの題に対して,次のように作文を書き出した.
"生活は平常の酸化作用に基づいている.夢といわれる現象は,つまりは脳の働きによるものである.脳の働きも酸化作用である.夢はその1つの現象であるから,要するに脳のリン光現象というべきであろう"
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