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文献詳細

雑誌文献

検査と技術1巻7号

1973年10月発行

文献概要

技術講座 生化学

ピペットの使用法と汚染

著者: 大場操児1

所属機関: 1順大病院中検

ページ範囲:P.58 - P.59

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 生化学検査は目的に応じたピペットで試料の一定容積を採取することから始まる.ピペットは検定品にもバラツキが認められることから,念のために検査室側で再検定のうえ使用することがすすめられる.検定法は古くから行なわれている水銀重量法,滴定を応用したヨード法,そして簡便さから近ごろよく利用されている色素法などがある.これらはピペットの正確度や再現性は求められるが,血清とは粘度のひどく異なる物質を用いている.しかし臨床検査では粘度の高い血清を扱うため,ピペット内に付着する影響を無視することはできない.前述のピペットの検定法は用い方により"出用""入用"の検定が可能であるが,血清採取用ピペットの使われ方は一般的に"出用"で,しかも高粘度のためピペット内のヌレが大きい.したがって検定にあたっては血清もしくは血清に似た液体の利用が理想である.
 そこで今回は血清による再現性とピペットの使用法による汚染の影響を主として述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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