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技術講座 病理
多糖類の染色
著者: 鬼頭花枝1
所属機関: 1愛知県がんセンター研究所
ページ範囲:P.66 - P.67
文献購入ページに移動ブドウ糖,乳糖などの低分子量のものは溶解性が高く,すみやかに細胞,組織から遊離するため,組織化学的な証明は困難であるが,高分子の単純多糖(グリコゲン,セルロース,デキストリン)および複合多糖(粘液多糖,糖タンパク,糖脂質,アミロイド)などは,溶解性も低く,かつ種々の細胞および組織の構成分と結合して存在するため,固定,脱水,脱脂操作を注意すれば,普通のパラフィン切片でも,これら物質の証明が可能である.肝要な点は多糖類の種類により固定液の選択,固定条件をよく吟味することである(アルコール系,ピクリン酸系,緩衝等張液の使用など).
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