icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術1巻8号

1973年11月発行

文献概要

最近の検査技術

メンブレンの利用

著者: 橋本光一1

所属機関: 1バイオエンジニアリングKK

ページ範囲:P.33 - P.36

文献購入ページに移動
 病気の診断と予防は検査から始まる.その検査は,人間の代謝物の中から,ごくわずかな特定の成分を検出することによって診断に役だてている.したがって検査には特別の技術,特に微量の物質を検知する技術が必要である.人間の生活水準が向上し,福祉が増進するほど健康管理と病気の治療法の向上が要求される.それに従ってさらに微量の特定成分の検出が要求される.
 ウルトラフィルトレーションのメンブレンは,腎臓のネフロンが行なっているように,大きな分子は阻止するが,食塩や尿素のような小さな分子は濾別(透過)させてしまう,という作用を持った膜である.逆浸透法のメンブレンは,食塩すらも90%以上阻止して,水だけを透過させるという作用を持った膜である.そして両方ともに圧力によってその作用が行なわれる,いわば生体膜の,ごく簡単な機能を備えた人工膜である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら