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文献詳細

雑誌文献

検査と技術1巻8号

1973年11月発行

文献概要

マスターしよう基本操作

ミクロトームの使い方

著者: 下田晶久1

所属機関: 1国立札幌病院研究検査科

ページ範囲:P.41 - P.45

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 ミクロン単位の厚さに試料を薄切する器械をmicrotomeと呼ぶ.刃物(ミクロトーム刀)を移動させて切る型と,固定した刀に対して試料を移動させて切る型とに大別される.ここでは前者すなわち最も一般的に用いられているユング型ミクロトームについてその構造と使い方を覚えよう.
 精密さが要求される割りには単純な機構から成っていて,ミクロン目盛りが示す切片の厚さは,正しい操作によって得られた切片についてだけ信頼できるものであることを銘記しなければならない.薄切の成否は技術の巧拙にかかっていることはいうまでもないが,刀のとぎ方も同じく重要な要素である.刀の研磨法は成書にゆずるとして,使用前後の刀の手入れはミクロトームを使う者の"たしなみ"であることを強調したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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