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技術講座 生化学
X-R管理図をうまく使うために
著者: 大場操児1
所属機関: 1独協医大病院中検
ページ範囲:P.58 - P.59
文献購入ページに移動われわれの生化学検査室もこれと似た姿を示しているようである.病棟に返却された検査結果は技師が生み出した製品であり,報告にあたっては成績管理という厳しい規格のもとに病棟に出荷している.この製品管理方式は一般にX-R管理図によっている.もちろん電気製品同様にユーザーである医師より検査結果にクレームのつくことがしばしばある.このクレームの原因を探るうえに有力な情報を提供しているのがX-R管理図である.検査室としてはクレームのつく前,すなわち製品を出荷する前に測定値の異常に気がつけば不良品を修理(再度検査して確かめる)してから出すことになってよいのであるが,なかなかそうはゆかない.技師に的確なピペッティング,正しい測定機器の使用,異常反応を見のがさない観察眼が要求されている理由である.
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