icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術1巻9号

1973年12月発行

文献概要

マクロとミクロ

骨髄

著者: 川村明義1

所属機関: 1東大医科学研究所

ページ範囲:P.6 - P.7

文献購入ページに移動
 血球産生は胎生期で骨髄,肝,脾などで行なわれているが,しだいに骨髄外での造血が退縮し,骨髄に限定されてゆく.胎生期後期〜新生児期には旺盛な血液産生を反映して骨髄は赤色髄(活動性骨髄あるいは造血髄)のみであるが,成長するにしたがって,非活動性で,脂肪細胞から成る黄色髄が増加し,成人ではこれら赤色髄,黄色髄の比がほぼ1:1の割合となっている.
 赤色髄は椎骨,肋骨,胸骨,頭蓋骨層板などに見られ,その他の長管骨骨髄は黄色髄が多く見られ,これらを合わせると体重の4.5%(約2,600g)を占めている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?