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技術講座 生化学
カルシウムの測定法
著者: 浅井孝道1
所属機関: 1虎の門病院臨床化学検査部
ページ範囲:P.31 - P.37
文献購入ページに移動血清濃度の範囲は狭く,総Ca2.20〜2.55mmol/l,Ca++約1.0〜1.3mmol/lで恒常性が成立されている.この恒常性に関与する体液性調節因子は,副甲状腺ホルモン(PTH)と活性型ビタミンD(1,25(OH)2D3)及びカルチトニンであり,血液Ca濃度の上昇にはPTHと1,25(OH)2D3が,またその減少にはカルチトニンが作用している.このようにして血液Ca濃度は一定に保たれており生理的変動も0.15mmol/lと非常に小さい.よって臨床化学検査室での血液Caの定量には高精度の技術が要求され,今日に至るまで数々の測定法が考案されてきた.
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