文献詳細
知っておきたい検査機器
文献概要
遠心方式の自動分析装置の基本的特徴は,1,000rpm前後で回転するローターの中央部に分注されたサンプルと試薬が,遠心力によって,ローターの周辺部に置かれたキュベット(反応室)へ移動し,ローターとともに回転しながら反応を行う.測光は検体ごとに独立したキュベット内で行われる.この原理に基づく自動分析装置は,1960年代後半にOak Ridge National LaboratoryのN. G. AndersonらによってNASA宇宙計画の一環として開発されたことに始まる.その後,臨床検査への応用としてCentrifichem(Baker),Rotochem IIa(アミンコ),Gemsaec(ENI),MCA III(IL)などの各機種が発表されている.これから述べるCOBAS BIO(製造:スイス ロシュ社,販売:AHSジャパン)も遠心方式自動分析装置の一機種である.
遠心方式の自動分析装置の一般的特長は,以下の四点が挙げられる.
遠心方式の自動分析装置の一般的特長は,以下の四点が挙げられる.
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