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文献詳細

雑誌文献

検査と技術10巻1号

1982年01月発行

文献概要

知っておきたい検査機器

COBAS BIO

著者: 野上清信1

所属機関: 1三井記念病院中央検査部

ページ範囲:P.65 - P.70

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 遠心方式の自動分析装置の基本的特徴は,1,000rpm前後で回転するローターの中央部に分注されたサンプルと試薬が,遠心力によって,ローターの周辺部に置かれたキュベット(反応室)へ移動し,ローターとともに回転しながら反応を行う.測光は検体ごとに独立したキュベット内で行われる.この原理に基づく自動分析装置は,1960年代後半にOak Ridge National LaboratoryのN. G. AndersonらによってNASA宇宙計画の一環として開発されたことに始まる.その後,臨床検査への応用としてCentrifichem(Baker),Rotochem IIa(アミンコ),Gemsaec(ENI),MCA III(IL)などの各機種が発表されている.これから述べるCOBAS BIO(製造:スイス ロシュ社,販売:AHSジャパン)も遠心方式自動分析装置の一機種である.
 遠心方式の自動分析装置の一般的特長は,以下の四点が挙げられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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