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検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
骨髄腫蛋白の早期検出法
著者: 北村元仕1
所属機関: 1虎の門病院生化学科
ページ範囲:P.957 - P.961
文献購入ページに移動臨床医がまだ気がつかないうちに,そして骨のX線写真にも異常のみられない時期に,血清の電気泳動にひょっこり姿を見せる骨髄腫蛋白は,しかしそれをもって直ちに早期検出法というわけにはいかない.例えそれが診断の端緒であっても,すでに骨髄腫としてはかなり進行した状況であることが多く,決定的な治療法のない現在ではせいぜい若干の延命効果を期待する程度にすぎないからである.
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