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最近の検査技術
文献概要
β-ラクタム抗生剤(ペニシリン,セファロスポリンを含む)の開発はめざましく,現在の化学療法の主流となっている.しかしβ-ラクタム抗生剤の使用範囲の拡大とともに耐性菌も増加し,臨床上重要な問題となっている.
β-ラクタム剤耐性菌の耐性機構はβ-ラクタマーゼによる薬剤の不活化,細胞外膜の薬剤非透過性,murein transpeptidaseの変化によることが知られているが,臨床材料から分離されるβ-ラクタム剤の耐性菌の多くはβ-ラクタマーゼによる耐性菌である.日常の細菌検査では分離した菌の薬剤感受性を調べ,感性,耐性の判定をするが,その際,耐性菌がβ-ラクタマーゼによるものか否かを簡単に知ることができれば,抗生剤選択に役立つと考えられる.そのためには操作が簡単でしかも迅速にβ-ラクタマーゼ産生の有無が判定できる検出法が必要になる.
β-ラクタム剤耐性菌の耐性機構はβ-ラクタマーゼによる薬剤の不活化,細胞外膜の薬剤非透過性,murein transpeptidaseの変化によることが知られているが,臨床材料から分離されるβ-ラクタム剤の耐性菌の多くはβ-ラクタマーゼによる耐性菌である.日常の細菌検査では分離した菌の薬剤感受性を調べ,感性,耐性の判定をするが,その際,耐性菌がβ-ラクタマーゼによるものか否かを簡単に知ることができれば,抗生剤選択に役立つと考えられる.そのためには操作が簡単でしかも迅速にβ-ラクタマーゼ産生の有無が判定できる検出法が必要になる.
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