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文献概要
最近の検査技術
β-ラクタマーゼ検査法
著者: 五島瑳智子1 小川正俊2 武藤弓子2
所属機関: 1東邦大学微生物学 2東邦大学医学部微生物学教室
ページ範囲:P.983 - P.989
文献購入ページに移動β-ラクタム剤耐性菌の耐性機構はβ-ラクタマーゼによる薬剤の不活化,細胞外膜の薬剤非透過性,murein transpeptidaseの変化によることが知られているが,臨床材料から分離されるβ-ラクタム剤の耐性菌の多くはβ-ラクタマーゼによる耐性菌である.日常の細菌検査では分離した菌の薬剤感受性を調べ,感性,耐性の判定をするが,その際,耐性菌がβ-ラクタマーゼによるものか否かを簡単に知ることができれば,抗生剤選択に役立つと考えられる.そのためには操作が簡単でしかも迅速にβ-ラクタマーゼ産生の有無が判定できる検出法が必要になる.
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