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文献詳細

雑誌文献

検査と技術10巻11号

1982年11月発行

文献概要

最近の検査技術

β-ラクタマーゼ検査法

著者: 五島瑳智子1 小川正俊2 武藤弓子2

所属機関: 1東邦大学微生物学 2東邦大学医学部微生物学教室

ページ範囲:P.983 - P.989

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 β-ラクタム抗生剤(ペニシリン,セファロスポリンを含む)の開発はめざましく,現在の化学療法の主流となっている.しかしβ-ラクタム抗生剤の使用範囲の拡大とともに耐性菌も増加し,臨床上重要な問題となっている.
 β-ラクタム剤耐性菌の耐性機構はβ-ラクタマーゼによる薬剤の不活化,細胞外膜の薬剤非透過性,murein transpeptidaseの変化によることが知られているが,臨床材料から分離されるβ-ラクタム剤の耐性菌の多くはβ-ラクタマーゼによる耐性菌である.日常の細菌検査では分離した菌の薬剤感受性を調べ,感性,耐性の判定をするが,その際,耐性菌がβ-ラクタマーゼによるものか否かを簡単に知ることができれば,抗生剤選択に役立つと考えられる.そのためには操作が簡単でしかも迅速にβ-ラクタマーゼ産生の有無が判定できる検出法が必要になる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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