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文献詳細

雑誌文献

検査と技術10巻11号

1982年11月発行

文献概要

知っておきたい検査機器

血液粘度計

著者: 磯貝行秀1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第3内科

ページ範囲:P.1017 - P.1023

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 臨床医学における血液レオロジー(レオロジー:物質の流動と変形に関する科学,Bingham)の重要性が強調されてからすでに久しいが,循環の病態生理および診断学の進歩に大きく寄与したもののいまだ解決をみていない研究課題も少なくない.この方面の研究領域は臨床血液レオロジーとして一括され,雑誌(Clinical Hemorheology,Pergamon Press),モノグラフ(Clinical Aspects of Blood Viscosity and Cell Deformability,Ed. Lowe,G. D. O. et al.,Springer-Verlag,1981)の発刊,国際会議(第5回国際バイオレオロジー会議,東京,1981,第2回国際臨床血液レオロジー会議,ロンドン,1981)の開催など最近活発な動きがみられている.同時に,各種の血液粘度計が新しいデザインと機能をもって登場してきている.計測法の発展は血液レオロジーの臨床検査への導入を促進し病態生理の把握・診断へのステップに大きく役立つものである.
 以下,主な血液粘度計の原理・構造および特徴などを簡単に紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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