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文献詳細

雑誌文献

検査と技術10巻12号

1982年12月発行

文献概要

技術講座 一般

尿沈渣における尿円柱の分類と鑑別

著者: 稲垣勇夫1

所属機関: 1木曽川病院検査科

ページ範囲:P.1073 - P.1078

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尿円柱とは
 尿沈渣中の円柱成分は,腎実質のみで産生されるもので,1837年,フランスのViglaとRayerが初めて観察した.
 尿円柱は尿細管腔にて形成されるもので,尿細管腔の鋳型として名の通り柱状をなして見られる.尿円柱が形成される成因として,①尿の酸性化,②尿の濃縮,③尿の停滞などが考えられる1).そのため尿中に尿円柱が見られることは,腎尿細管に一時的な尿流閉塞があったことを示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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