icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術10巻12号

1982年12月発行

文献概要

トピックス

新しい病原ビブリオVibrio mimicusについて

著者: 小栗豊子1

所属機関: 1順大・中検

ページ範囲:P.1081 - P.1081

文献購入ページに移動
 病原ビブリオとしてはコレラ菌V. cholerae,腸炎ビブリオV. parahaemolyticusが重要であるが,最近,コレラ菌の性状に類似したvibrio mimicusが新しい病原ビブリオとして注目されている,本菌種は水中,貝類など自然界に分布しており,ヒトからの分離では下痢患者の便から多く検出されるほか,耳漏,創傷分泌液からも検出される.
 V. mimicusはコレラ菌の性状に非常に類似している.表にV. mimicusとV. choleraeとの性状を対比した.2菌種のもっとも重要な鑑別点は白糖分解性であるが,このほかジョルダンの酒石酸塩,リパーゼ,ポリミキシンB感受性などが参考になる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?