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文献詳細

雑誌文献

検査と技術10巻12号

1982年12月発行

文献概要

マスターしよう基本操作B

トレイの洗浄法

著者: 辻好克1

所属機関: 1富士臓器製薬中央研究所

ページ範囲:P.1095 - P.1101

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 ここで述べるトレイとは,近時血清学的検査に汎用されるようになった間接凝集反応に使用するマイクロプレートのことである.このトレイは間接凝集反応のほかに,溶血反応,補体結合反応,標識抗体法(EIA,RIA)および細菌培養法,細胞培養法などの器具としても使用されている.
 現在使用されているトレイには,パーマネントプレート(ポリアクリル樹脂),リジットプレート(ポリスチレン樹脂)およびディスポーザブルプレート(ポリ塩化ビニール樹脂)などがあり,すべてプラスチック製である.最後のディスポは使い捨て用であるが,前二者は洗浄して再使用するものである.しかしトレイウエル内壁の物理的要因(静電気や水分子との親和性など)が重要な役割を演ずる間接凝集反応(山田昇,他:PHAとR-PHP.検査と技術,10,137,1982.)ではトレイの洗浄方法に注意を払う必要がある.今回はリジットプレートを例にとり,筆者らが日常行っているトレイの洗浄法と使用する洗剤について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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