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文献詳細

雑誌文献

検査と技術10巻12号

1982年12月発行

文献概要

知っておきたい検査機器

炭酸ガス培養装置

著者: 村瀬光春1

所属機関: 1愛媛大学病院中央検査部

ページ範囲:P.1103 - P.1107

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 炭酸ガス培養装置は,庫内を常に一定の炭酸(CO2)ガス濃度と湿度が維持できるように設計された孵卵器である.その使用目的は,①増殖するためにCO2ガスが必要な細菌(例えばリン菌,髄膜炎菌,ブルセラなど)の培養,②ウイルス検査における組織培養,③細胞性免疫機能検査におけるリンパ球の培養,などに用いられる.
 最近では免疫学の目覚しい進歩にともなって,細胞性免疫機能検査が臨床検査として広く用いられるようになり,リンパ球を培養する機会が多くなってきた.特にシャーレで細胞培養するときには,培養液のpHを維持するために一定濃度のCO2ガスを含んだ環境が必要とされるために炭酸ガス培養装置が不可欠である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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