icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術10巻2号

1982年02月発行

文献概要

マスターしよう基本操作A

プロトロンビン時間測定法

著者: 秋山淑子1

所属機関: 1東京大学病院中央検査部

ページ範囲:P.171 - P.178

文献購入ページに移動
 プロトロンビンは組織トロンボプラスチン,Ca2+,第V因子,第X因子,第Ⅶ因子によってトロンビンに活性化され,フィブリノゲンに作用してフィブリンを形成する.一般にプロトロンビン時間とは,これらの因子の関与する外因性凝固因子を測定するQuick一段法をいい,プロトロンビンのみを単独で測る方法ではない.この検査で,これらの因子が正常濃度にある場合はフィブリン形成は10〜15秒でおこる.フィブリン形成が遅延する場合は一つあるいはそれ以上の因子活性が正常濃度以下であることを意味し,肝機能検査の一つとして,また抗凝血薬治療時のコントロールとして用いられている.
 検体数の多い施設では機械化が進んでいるが,大部分の施設ではまだ用手法が用いられているので,ここでは用手法による測定の手技について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?