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文献詳細

雑誌文献

検査と技術10巻2号

1982年02月発行

文献概要

知っておきたい検査機器

重心動揺計

著者: 大久保仁1

所属機関: 1東京医科歯科大学耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.187 - P.192

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原 理
 重心動揺計とは,言葉のごとく身体長軸の垂線重心が,身体が倒れないために足蹠接床面内で細かく調節移動するさまを,二次元座標としてとらえ,記録する装置のことである.
 この重心点移動が足蹠接床面から外に移動すれば,歩行などの運動や転倒などの現象が起こる.この移動を検査するためには,非常に長い検査台を必要とし,歩行やかけ足,その他の運動に伴う身体重心動揺をも姿態の変化に対応した二次元重心動揺としてとらえることができる.しかし,この動的運動をとらえるべく装置を作るとすればこのような計測装置は,理論的には作り得ても,実際には二次元座標を得る精度面で非常に高価なものとなるため,一般には使用されていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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