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知っておきたい検査機器
嫌気チャンバー—フォーマ社嫌気培養装置モデル1024
著者: 小栗豊子1
所属機関: 1順天堂大学付属病院中検
ページ範囲:P.265 - P.269
文献購入ページに移動 嫌気チャンバーは嫌気的条件を維持している気密ボックス内で,細菌の培養手技を行ったり,ボックス内に内蔵している孵卵器内で嫌気培養ができるように設計されている機械である.最近では従来からの嫌気ジャーを用いる方法に加え,嫌気チャンバーを導入する施設が目立ってきた.この理由としては嫌気培養の検査件数が増加したこと,クロストリジウム ディフシールのような厳しい嫌気条件下でないと,培養が困難な菌種の検査が依頼されたりすることによると思われる.嫌気チャンバーは多くのメーカーで製造されているが,ここでは世界で初めて嫌気培養を総合システムとして開発したアメリカのフォーマ社製嫌気性培養装置モデル1024につき解説してみたい.
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